アメリカ英語とイギリス英語には、発音・スペル・使う単語など様々な違いがあります。さらにカナダ・オーストラリア・フィリピン・シンガポールなど、英語を公用語とする国はそれぞれ独自の特徴を持っています。この記事では世界各国の英語の違いを徹底解説し、「どちらを学ぶべきか」という疑問にも正直にお答えします。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い(発音・スペル・単語)
- なぜアメリカ英語とイギリス英語は違うのか
- カナダ・オーストラリア・フィリピン・シンガポール英語の特徴
- アメリカ英語とイギリス英語、どちらを学ぶべきか
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英語を公用語としている国

英語を公用語・準公用語としている国は世界191か国中50か国にのぼります。一口に英語といっても、各国の歴史的背景や地理環境によってその国特有の特徴があります。
- インド
- アイルランド
- ジャマイカ
- シンガポール
- パキスタン
- 香港
- 南アフリカ共和国など
この記事では以下7か国の英語を詳しく紹介します。
- アメリカ
- イギリス
- カナダ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- フィリピン
- シンガポール
アメリカ英語とイギリス英語の違い

英語の2大勢力であるアメリカ英語とイギリス英語。日本の英語教育はアメリカ英語を基準にしていますが、世界のビジネスや公式な場ではイギリス英語が好まれる傾向があります。まずはこの2つの違いをしっかり把握しましょう。
なぜアメリカ英語とイギリス英語は違うのか
アメリカがイギリスから独立した1776年以降、両国の言語は約250年かけて独自に発展してきました。
地理的に離れたことで発音が変化し、新大陸での新しい概念には新しい単語が生まれました。イギリスがスペルを整理・統一した時期にアメリカは独自路線を取ったことも、スペルの違いにつながっています。「同じ英語なのにこんなに違うのか」と驚くこともありますが、歴史的な必然と考えると理解しやすいです。
発音の違い
アメリカ英語とイギリス英語は、発音に明確な違いがあります。
- アメリカ英語:単語と単語をつなげて話す。音声変化が頻発する
- イギリス英語:単語と単語を区切って話す。発音がクリアで上品なイメージ
| アメリカ | イギリス | |
|---|---|---|
| Rの発音 | 舌を巻いた音 例)car(カーの最後は舌を巻く) | 母音(a, i, u, e, o)の後にくるRは発音しない 例)car(カーの最後に舌を巻かない) |
| Tの発音 | ラに近い音になる 例)water :ウォーラー | しっかりと発音する 例)water:ウォーター |
| Aの発音 | アとエの中間音 例)apple(ェアップル) | アに近い音 例)apple(アップル) |
| canの発音 | キャン | カン |
スペルの違い
スペルにも多くの違いが見られます。どちらが正しいというわけではなく、違いがあることを理解しておくことが大切です。
| 違い | アメリカ | イギリス |
|---|---|---|
| 単語の語尾のeとrが入れ替わる | center(中心) theater(劇場) | centre theatre |
| 動詞の語尾がアメリカでizeとなるものが、イギリスではiseになる | apologize(謝罪) recognize(認識) | apologise recognise |
| アメリカでeがイギリスではae/oeになる | pediatric(小児科) | paediatric |
| イギリスでは語尾のorのoとrの間にuが入る | color(色) favorite(お気に入り) | colour favourite |
| 語尾がアメリカでogとなるものが、イギリスではogueとなる | catalog(カタログ) dialog(ダイアログ) | catalogue dialogue |
| アメリカ英語ではlは1つのものが、イギリス英語ではllと2つになる | Jewelry(ジュエリー) traveled(travel:旅行するの過去・過去分詞形) | Jewellery travelled |
| その他にもイレギュラーな違いが複数ある | gray(グレー) tire(タイヤ) airplane(飛行機) | grey tyre aeroplane |
大まかな違いを把握しておくことで、知らないスペルに出会った際も文脈から予想できるようになります。
単語の違い
同じ意味でも、アメリカとイギリスでまったく異なる単語を使うケースがあります。
- エレベーター:elevator(米)/ lift(英)
- アパート:apartment(米)/ flat(英)
- 秋:fall(米)/ autumn(英)
- ガソリン:gas(米)/ petrol(英)
- お菓子:candy(米)/ sweet(英)
旅行やビジネスで実際に使う場面が多いため、代表的な単語の違いは覚えておくと便利です。
アメリカ英語とイギリス英語、どちらを学ぶべきか
「アメリカ英語とイギリス英語、結局どっちを学べばいい?」という疑問は、英語学習者がよく抱くものです。答えは目的と環境次第ですが、判断基準をご紹介します。
- 日本の英語教育の延長で学びたい人(日本の学校英語はアメリカ英語ベース)
- ハリウッド映画やアメリカのドラマで耳を慣らしたい人
- フィリピン人講師や多国籍講師と話す機会が多い人(フィリピン英語はアメリカ寄り)
- ヨーロッパやインドなど英連邦圏でのビジネスを見据えている人
- クリアな発音・上品な語感を好む人
- BBC放送やイギリスの映画・ドラマで英語に親しんでいる人
カナダ英語の特徴

カナダ英語は、アメリカ英語とイギリス英語両方の特徴が混ざった珍しい英語です。イギリスの植民地だった歴史と、アメリカと国境を接する地理的背景が影響しています。アクセントや訛りが少なく、クリアで聞き取りやすい英語と言われています。
発音
基本的にはアメリカ英語寄りですが、一部イギリスに近い発音が残っています。
- Zの発音:アメリカが「ズィー」なのに対し、カナダはイギリスと同じ「ゼット」
- O:アメリカは「ア」に近いが、カナダはイギリスと同じ「オ」に近い音
スペル
スペルもアメリカとイギリス両方の特徴を持っています。
- アメリカ英語と同じスペル:realize
- イギリス英語と同じスペル:colour・centre
カナダ英語特有の表現
カナダ英語ならではの表現も存在します。
- “Eh?”:共感を求める時に文末につける。アメリカ英語の”Right?”に近いニュアンス。例)The movie was good, eh?(この映画、良かったよね?)
また、トイレを表す単語もカナダ・アメリカ・イギリスでそれぞれ異なります。
- カナダ:washroom
- アメリカ:restroom
- イギリス:toilet
オーストラリア・ニュージーランド英語の特徴

オセアニアに位置するオーストラリアとニュージーランドは、植民地時代の名残でイギリス寄りの英語を話します。ただし、独自性の強い訛りや表現があるため、オーストラリア英語は「オージーイングリッシュ」、ニュージーランド英語は「キウイイングリッシュ」と呼ばれています。
発音
どちらの国も、独自の発音をする単語が多くあります。
- eiがaiの音になる:Day→「ダイ」、Today→「トゥダイ」
- rを巻き舌で発音しない
- eがiの音になる:Yes→「イィス」
- iがəの音になる:six→「スックス」
スペル
スペルは基本的にイギリス英語と同じです。
オーストラリア・ニュージーランド特有の表現
現地で日常的に使われるスラングとして、語尾を”ie”に変える表現が有名です。
- breakfast(朝食)→ brekkie(ブレッキー)
- australian(オーストラリアの)→ aussie(オウジー)
- biscuit(ビスケット)→ biccy(ビッキー)
- chocolate(チョコレート)→ choccy(チョッキー)
また、オーストラリアでは”How are you?”の挨拶を“G’day, mate”と言うことも。その他にも英語を短縮する表現が多いです。
- Thank you → Ta(タ)
- cup of tea → cuppa(カッパ)
- afternoon → arvo(アーヴォゥ)
フィリピン英語の特徴

フィリピンはアメリカ統治下にあった歴史からアメリカ寄りの英語を話します。公用語はタガログ語ですが、授業は英語で行われビジネスシーンでも英語が広く使われています。タガログ語が混ざった独特の英語は「タガリッシュ」とも呼ばれています。
発音
タガログ語の特徴がミックスされているため、独特の訛りがあります。
- fがpに近くなる:family→「パミリー」
- vがbになる:very→「ベリー」
スペル
スペルはアメリカ英語と同じです。
フィリピン英語特有の表現
フィリピンのみで使われている独自の英語表現もあります。
- comfort room:トイレ
- dirty kitchen:屋外にあるキッチン
- gimmick:友人との夜遊び
シンガポール英語の特徴

シンガポールには英語・マレー語・中国語・タミル語の4つの公用語があります。英語は中国語やマレー語の影響を強く受けており、アメリカ英語ともイギリス英語とも異なる独特な特徴から「シングリッシュ」と呼ばれています。
発音
シンガポールは中華系が約8割を占めるため、中国語の影響を大きく受けた発音が特徴です。
- 単語の語尾の子音が発音されない:Japanese→「ジャパニッ」
- 長音が省略される:walk→「ウォッ」
- thの発音がt/dに変化する:thing→「ティング」
スペル
シンガポール英語のスペルはイギリス寄りです。
シンガポール特有の表現
シンガポール英語には独自の文法ルールや表現が多くあります。
- be動詞・to不定詞・主語が頻繁に省略される
- 過去形・未来形を使わず原形で表現する
- 名詞は全て単数形を使う
- 語順が異なる(例:You eat what?=何食べたの?)
また、中国語の影響から文末にlahやmehをつける表現も一般的です。
- lah:〜だよの意味(例:OK, lah!=いいよ!)
- meh:〜ですか?の意味(例:You want this meh?=これほしいですか?)
アメリカ英語・イギリス英語の違い よくある質問

アメリカ英語とイギリス英語はなぜ違うのですか?
アメリカ英語とイギリス英語はどちらを学ぶべきですか?
アメリカ英語とイギリス英語ではどちらが聞きやすいですか?
イギリスでアメリカ英語は通じますか?
【まとめ】英語を学ぶなら自分の目的に合った国の英語を選ぼう

世界各国の英語の特徴について紹介しました。各国の英語は歴史的背景や地理的な影響を受けて独自の発展をしていることが分かります。
- アメリカ英語:単語をつなげて話す。日本の学校英語のベース
- イギリス英語:単語を区切ってクリアに発音。ビジネスの公式場面で主流
- カナダ英語:アメリカとイギリスのミックス。訛りが少なく聞き取りやすい
- オーストラリア・NZ英語:イギリス寄り。独自スラングが豊富
- フィリピン英語:アメリカ寄り。タガログ語の影響あり
- シンガポール英語:イギリス寄りのスペル。中国語・マレー語の影響が強い
大まかな違いを知っておくことで、初めて聞く英語でも戸惑わずにコミュニケーションが取れるようになります。オンライン英会話では118か国以上の多国籍講師と実際に話せるため、各国の英語の違いを体感しながら学ぶことができます。
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