オンライン英会話は使い方のコツを覚えると、学習の効率が上がります。
ただしそのコツは、あなたの英会話力にあったものを選ぶことがポイントです。
今後の学習のヒントになれば幸いです。
【初心者編】オンライン英会話の使い方のコツ
初心者の学習のポイントは、「学習の習慣化」と「英語への慣れ」です。
このためには、次のようなオンライン英会話のコツがあります。
- ①学習の目的を明確にする
- ②受講する時間を決める
- ③スピーキングテストを受ける
- ④レッスンの前に予習をする
- ⑤間違いを気にせずに話す
以下でそれぞれ解説します。
①学習の目的を明確にする
オンライン英会話を習慣にするために、まず具体的な目標を設定しましょう。
目標は「モチベーションの向上」、「学習の方向性の明確化」、「学習進捗の可視化」につながります。
具体的な目標は「SMARTの法則」に沿って設定すると、達成がしやすくなります。
SMARTとは、以下の頭文字を組み合わせたものです。
SMARTの法則 | 詳細 |
---|---|
Specific(具体的) | 達成したい目標を具体的に示す。 |
Measurable(測定可能) | 数値で達成度合いを測れるようにする。 |
Achievable(達成可能) | 現実的に達成可能な目標を設定する。 |
Relevant(関連性) | 自分の仕事や趣味と関係のある目標を設定する。 |
Time-bound(期限) | 目標達成までの期限を決める。 |
これらの5つがそろった目標は達成する確率が上がるため、最初に設定することが重要です。
②受講する時間を固定する
学習を習慣にするためには、レッスンの受講時間を固定することが大切です。
時間を固定すると「いつ受講するか」などの迷いがなくなります。
迷いがなければ、次のようにスムーズな受講の流れが作れます。
- 19時50分から予習で教材を音読する
- 20時からレッスンを受講する
- レッスン終了直後に翌日20時の予約を入れる
このように受講時間を決めて継続することで、学習の習慣を身につけましょう。
③スピーキングテストを受ける
レッスンに慣れていない人は、スピーキングテストを受験しましょう。
スピーキングテストのメリットは次の通りです。
- 現在の英会話力が測定できる
- レッスン前に発話の練習ができる
- 自分の弱点にあった教材がわかる
- 定期的な受験により、学習の効果測定ができる
- 成長が客観的に評価され、モチベーションにつながる
英語に慣れるだけでなく、成長の可視化やモチベーションのためにも、月に1回は受験することをおすすめします。
④レッスンの前に予習をする
英語に慣れていない人は、「予習」に時間をかけましょう。
予習でレッスンの大枠が事前にわかっていれば、余計な不安もなくなります。
具体的な予習の方法は次の通りです。
- 教材を音読する
- 知らない単語の意味を調べる
- 新しいフレーズを覚える
- 講師への質問を考える
なかでも音読は英語を音で認識でき、リスニングの強化にも効果的です。
直前に10分でも予習をしてからレッスンに挑みましょう。
⑤間違いを気にせずに話す
英語に慣れるためには、レッスン中に間違いを気にせず、積極的に話すことが重要です。
初心者は間違えて当たり前。
講師は受講生にフィードバックをして成長を加速させることが役割です。
間違いを恐れることなく積極的に発言しましょう。
【中級者向け】オンライン英会話の使い方のコツ
中級者の学習のポイントは、「効率化」と「英語の定着」です。
このためには、次のようなコツがあります。
- ①学習カウンセラーに相談をする
- ②簡単な言葉に言い換える練習をする
- ③レッスンの復習で学びを定着させる
- ④インプット学習をする
- ⑤わからないことを理解するまで質問する
以下でそれぞれ解説します。
①学習カウンセラーに相談をする
学習の効率を高めるためには、カウンセラーへの相談が効果的です。
現在のレベルと目標を理解したうえでアドバイスがもらえ、自分のやるべきことが明確になります。
- 自分の弱点や課題が再認識できる
- レベルアップに必要な学習法がわかる
- 受講を進めるうえでの迷いがなくなる
カウンセラーへの相談を通じて学習プランを設計し、最短距離で上達を目指しましょう。
②簡単な言葉に言い換える練習をする
効率のいい上達に重要なポイントは、簡単な言葉への言い換えです。
言い換えができるようになると、難しい英単語を知らなくても、相手に意味を伝えられるようになります。
一例として、次のような言葉の言い換えがあります。
伝えたいこと | 言い換え例 | 言い換え例の意訳 |
---|---|---|
トナカイ | animals with Santa Clause | サンタクロースと一緒にいる動物 |
近視 | can’t see far away | 遠くが見えない |
満席 | no seats | 席がない |
従業員 | people in the company | 会社の人 |
このような言い換えが瞬時にできれば、難しい単語を知らなくても会話がスムーズに進みます。
③レッスンの復習で学びを定着させる
上のレベルを目指すには、レッスンの復習をして学びを定着させることが重要です。
新たに学んだフレーズや表現は、使わなければすぐに忘れてしまいます。
できるだけレッスンの直後に、次の方法で復習をしましょう。
- レッスンの録音を聴く(録音が許可されている場合)
- うまく伝えられなかった表現方法を調べる
- 新たに学んだ言葉を繰り返し発話する
- 講師のフィードバックを確認する
学びが実際に活用できるようになるまで、繰り返しの練習がポイントです。
④レッスン以外でインプットの学習をする
すきま時間を使ったインプット学習も必要です。
オンライン英会話はアウトプットが中心のトレーニングです。
そのため使える単語やフレーズを増やして表現の幅を広げるには不十分。
ただしインプットは孤独で根気のいる学習のため、飽きにくい方法を試しましょう。
- スマホアプリを使った手軽な学習
- 海外ドラマでのリスニング学習
- 興味がある分野のニュース記事でのリーディング学習
⑤わからないことを理解するまで質問する
講師にわからない点を徹底的に質問することも、学びの定着に重要です。
自分自身の理解を深めるだけでなく、同時に「英語での質問力」が磨かれます。
質問力が高まることで次のようなメリットがあります。
- 求めている答えに最短で到達でき、成長が加速する
- 講師に自分の理解度が伝わり、教え方を調整してもらえる
質問力を高めるためにも、わからないことを放置せずに質問しましょう。
【上級者向け】オンライン英会話の使い方のコツ
上級者の学習のポイントは「異文化の理解」と「専門性」です。
このためには、次のようなコツがあります。
- ①相手の文化を理解する
- ②ビジネスの専門用語を身につける
- ③ディスカッションで論理力を高める
それぞれ解説します。
①相手の文化を理解する
外国籍の人と話をする際、相手の文化を理解することが重要です。
異文化の理解はコミュニケーションスタイルの違いを明確にし、円滑なやり取りをサポートします。
例えば日本人はハイコンテクスト文化で、アメリカ人はローコンテクスト文化です。
それぞれの違いは、次の通りです。
ハイコンテクスト(日本) | ローコンテクスト(アメリカ) | |
---|---|---|
特徴 | 発言の「文脈」や「行間」、「空気」を読んで意味が形成される | 発信された「言葉」によって意味が形成される |
コミュニケーションスタイル | あいまいな表現を好む | 直接的でわかりやすい表現を好む |
重視されるもの | グループ 人同士の調和が重視される | 個人 他人とは異なる個性が重視される |
相手への配慮 | 相手の立場や人間関係に配慮する | 立場や役職に関わらず、平等な関係を重視する |
対立時の対処 | 控えめな言葉遣いや姿勢で、円満な解決を図る | お互いの問題を解決するために積極的に議論して取り組む |
このような文化の違いを理解し、お互いに気持ちのいいコミュニケーションをとることが求められます。
②ビジネスの専門用語を身につける
業務で英語を使う場合は、業界特有の専門用語のインプットも重要です。
社内外の人との情報交換や交渉など、必要なシーンが必ずあります。
オンライン英会話の講師の中から、業界経験や知見がある講師を選んで、効率的に身につけましょう。
③ディスカッションで論理力を高める
専門性を高めるうえで、講師とのディスカッションが効果的です。
議論を通じて知見が広がるだけでなく、自分の主張を論理的に組み立てるスキルが伸びます。
また相手の反対意見を受け止めたうえで自身の意見を述べられる人は、相手からの信頼を勝ち取ります。
レベル別オンライン英会話の使い方のコツまとめ
今回は初級者から上級者までのレベル別に、オンライン英会話の使い方のコツをご紹介しました。
- ①学習の目的を明確にする
- ②受講する時間を決める
- ③スピーキングテストを受ける
- ④レッスンの前に予習をする
- ⑤間違いを気にせずに話す
- ①学習カウンセラーに相談をする
- ②簡単な言葉に言い換える練習をする
- ③レッスンの復習で学びを定着させる
- ④インプット学習をする
- ⑤わからないことを理解するまで質問する
- ①相手の文化を理解する
- ②ビジネスの専門用語を身につける
- ③ディスカッションで論理力を高める
あなたのレベルにあったコツを活用しながら、効率的に学習を進めましょう。
「もっといいオンライン英会話のサービスはないのかな…」と迷ったら、こちらの記事も参考にしてみてください。
▲目次に戻る