生成AIを学べるスクールはどんどん増えていますが、どんなスクールが自分に向いているのかわからないという方も多いです。
そこでこの記事では、利用できる補助金の種類や生成AIスクールの選び方、補助金（給付金）利用の流れについて解説しました。
補助金を活用して生成AIについて学びたい方はぜひご一読ください。
- 生成AIスクールで利用できる可能性のある補助金・助成金
- 補助金・助成金の対象となる生成AIスクールの選び方
- 補助金で学べる生成AIスクール4選
（ファイナンシャル・
プランニング技能士）
※本記事の価格は全て税込みです。
生成AIスクールとは？
生成AIスクールとは、生成AIについての講座を提供しているプログラミングスクールのことです。
生成AIの講座を提供するスクールは増えていますが、いくつかのタイプに分けることができます。
ここでは、生成AIスクールのタイプを知り、ご自分に適したスクールを選ぶ方法について解説します。
- 生成AIスクールで学べること
- 生成AIスクールの種類と選び方のポイント
では、詳しく見ていきましょう。
生成AIスクールで学べること
生成AIスクールで学べることは、主に次の3つです。
- 生成AIの基礎や使い方
- 意図した出力を得るためのテクニック
- 実務への応用方法
くわしく見ていきましょう。
生成AIの基礎や使い方
代表的な生成AIサービスの基本的な使い方や仕組み、利用する上での注意点を学びます。
これまで全く生成AIサービスを使ったことがない方でも、受講することで問題なく活用できるレベルになります。
なお、生成AIスクールでは、米OpenAI社の「ChatGPT」を活用するケースが多いです。
意図した出力を得るためのテクニック
生成AIでは、入力する文章によって出力される回答が変わってきます。
たとえば、「エコバックのキャッチコピーを考えてください」と質問するケースを考えてください。
「30代の女性をターゲットにした、コンビニやドラッグストアでの買い物にぴったりの、シンプルでおしゃれなエコバッグを紹介する際のキャッチコピーを3つ考えてください。」と質問するほうが、より具体的な回答を期待できます。
上記のように、意図した出力を得るための効果的な文章の書き方を学びます。
実務への応用方法
生成AIを実務へ活用する具体的な方法について学びます。
いくつか例を挙げると、次のとおりです。
- 文章の作成（校正/要約）
- 社内業務や顧客対応のためのチャットボット作成
- マーケティングにおける顧客や市場の分析、ペルソナ作成
生成AIが具体的に何の役に立つのかわからないという方も、スクールを受講することで、ご自身の業務に活かす方法がわかります。
生成AIスクールの種類と選び方のポイント
生成AIスクールや生成AI講座は、主に以下の3タイプに分けることができます。
- 生成AIの基礎知識を学ぶもの
- 実際の業務への活用方法を学ぶもの
- アプリ開発に生成AIを活用する方法を学ぶもの
ご自身の目指す方向に応じて、適切なタイプの講座を選ぶことが大切です。
生成AIの基礎知識を学ぶもの
ひとつ目は、生成AIの基礎知識や基本的な使い方を学ぶものです。
生成AIのしくみがわかり、実際に使えるようになるまでを目指します。
実際の業務への活用方法を学ぶもの
2つ目は、実際のビジネスへの活用例を学ぶものです。
営業向けやマーケティング向けなど、具体的な業務を挙げて活用方法を解説する講座もあります。
ご自身の業務に直結する使い方を中心に学ぶことで、業務の効率化を図れます。
アプリ開発に生成AIを活用する方法を学ぶもの
3つ目は、現在エンジニアの方や、これから生成AIエンジニアを目指す人向けのものです。
既存のツールでは解決できなかった問題も、アプリ開発を通じて解決することができます。
生成AIスクールを選ぶポイント
生成AIスクールや生成AI講座を選ぶ際に重要なのは、「なんのために学ぶのか」という点です。
基礎知識を習得したいのか、業務への活用方法を知りたいのか、という点を明確にしましょう。
生成AIスクールは、基礎的なカリキュラムのみを提供しているスクールと、アプリ開発までをサポートるするものの2タイプあります。
生成AIを活用したアプリを開発したいのであれば、カリキュラムの詳細を確認し、アプリ開発までをサポートしているスクールを選ぶ必要があります。
生成AIスクールで利用できる可能性のある補助金・助成金
多くの生成AIスクールでは、補助金や助成金を活用してお得に学ぶことができます。
ここでは、生成AIスクールで活用できる補助金・助成金制度の種類について解説します。
- 国の主な補助金・助成金制度
- 地方自治体の補助金・助成金制度
- 企業独自の補助金・助成金制度
- 補助金・助成金に関する注意点
上記について、詳しく見ていきましょう。
国の主な補助金・助成金制度
生成AIスクールで活用できる国の補助金・助成金制度は、主に次の3つです。
- 人材開発支援助成金
- 教育訓練給付金
- リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
人材開発支援助成金
人材開発支援助成金は、厚生労働省による、企業に対する助成金制度です。
企業が従業員に対して研修を実施する際に、研修の経費や研修期間中の賃金の一部などを国が助成してくれるものです。
人材開発支援助成金は、いくつかの種類に分けることができます。
そのうち「事業展開等リスキリング支援コース」の対象は、社内のDX化のための研修であるため、生成AIを従業員に学ばせる際に活用できます。
- 対象：企業
- 経費の支給割合：75%（大企業の場合60%）
- 賃金の支給割合：1時間あたり960円（大企業の場合480円）
教育訓練給付金
教育訓練給付金制度は、厚生労働大臣が指定する講座を受講し修了した際に、受講費用の一部が支給される制度です。
教育訓練給付金制度のうち講座が「専門実践教育訓練」に該当する場合、受講費用の最大80%（上限64万円）が支給されます。
専門実践教育訓練では、支給されるタイミングは3段階に分かれています。
- 6か月ごとまたは講座修了時:講座費用の50%(年間上限40万円）
- 修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用される：受講費用の70%（累計・年間上限56万円）
- ①②を満たしたうえで賃金が受講前よりも5%以上上昇：受講費用の80%（累計・年間上限64万円）
また現在無職の方も給付の対象ですが、給付を受けるためには、雇用保険の加入期間などの要件があります。
ハローワークで支給要件照会の手続きを行うことで確認できます。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は、経済産業省による支援事業です。
スクール事業者を通じて、受講費用（税別）の最大70%（上限56万円）が還元されます。
- 講座を修了：受講費用（税別）の50%（上限40万円）
- 講座を通じて転職し1年間在籍：受講費用（税別）の20%（上限16万円）
70%の還元を受けるには、転職とその企業に1年間在籍する必要がある点に注意してください。
利用できる方は、「サービスへの登録時とキャリア相談対応における初回面談時に在職者であり、雇用主の変更を伴う転職を目指している方」です。
地方自治体の補助金・助成金制度
一部の自治体では、従業員に研修を行う企業に対し、経費の一部を補助する事業を行っています。
たとえば、東京都では、「令和7年度DXリスキリング助成金」があります。自社のDX化に関する研修を実施する企業に対し、経費の一部が東京しごと財団から支給されます。
また、山口県では、「デジタル人材等育成支援補助金」（令和7年度）があります。
中小企業のDX化を目的として従業員等に短期の民間研修等を受講させた際等に、費用の一部を補助金として受け取れる制度です。
企業担当の方は、利用できる補助金事業があるかどうかを、管轄の自治体のWebサイトなどで確認してみることをおすすめします。
企業独自の補助金・助成金制度
一部の企業では、従業員のスキルアップを支援するため、外部講座費用や受験費用の一部を負担する制度があります。
上記のような制度を設けているかどうかは企業によって異なりますので、お勤めの企業の人事部門や総務部門に確認してみることをおすすめします。
補助金・助成金に関する注意点
補助金・助成金に関する注意点は、次の3つです。
- 対象者
- 支給される要件とタイミング
- 申請手続き
対象者
補助金・助成金はだれでも対象となるものではなく、一定の要件を満たした人のみが利用できます。
たとえば「教育訓練給付金制度」は無職の方（条件あり）も対象ですが、「リスキリングを通じたキャリアップ支援事業」は無職の方は対象にならず、企業に雇用されている方のみが対象です。
ご自身が対象になっているかどうかを確認することが重要です。
支給される要件とタイミング
補助金は受講前に適用されることはなく、受講したあとに支給されます。
また、支給されるタイミングが数段階に分かれている場合も多いです。
それぞれの支給要件と支給されるタイミングをあらかじめ確認しておきましょう。
申請手続き
申請には多くの場合、手続きが必要です。
利用する前に制度の詳細を確認し、スケジュールを立てて計画的に利用することが大切です。
補助金・助成金の対象となる生成AIスクールの選び方
補助金・助成金の対象となる生成AIスクールを選ぶ際は、次の4つに着目しましょう。
- 自身の目的とレベルに合ったスクール
- カリキュラムと習得できるスキル
- 講師とサポート体制
- 費用と補助金・助成金の対象
上記について、ひとつずつ詳しく見ていきます。
自身の目的とレベルに合ったスクール
最も重要なのは、「自分の目的にあっているか」という点です。
基礎の習得でいいのか、自身の業務に活かすのか、社内DXを推進するのかなど、目的によって適した講座内容や難易度は異なります。
各スクール・講座の内容の詳細をチェックし、ご自身の目的に適しているかどうかを確認してください。
カリキュラムと習得できるスキル
ひとくちに生成AI講座といっても、スクールや講座ごとにカリキュラム内容は異なります。
カリキュラムの詳細を確認し、求めるスキルを習得できるかどうかを確認しましょう。
講師とサポート体制
質問対応や受講生のフォローが充実しているスクールは、初心者でも安心して受講できます。
実際に受講した人の口コミ等を確認し、フォロー体制をチェックしましょう。
また、講師の経歴も重要です。
現役のエンジニアやマーケターが指導するスクールでは、実務的なノウハウを学ぶことができます。
費用と補助金・助成金の対象
各生成AIスクールのWebサイトにアクセスすると、「〇〇給付金制度対象講座」などと表示されている場合があります。
補助金・助成金制度を利用する場合は、対象となる講座をチェックし、条件や申請方法を調べておくことが大切です。
助成を受けた場合の支給タイミングと、実質負担額も確認しておきましょう。
補助金で学べる生成AIスクール4選
| 項目 |  |  |  |  |
スクール | DMM 生成AI CAMP | LINEヤフーテックアカデミー | キカガク | SAMURAI ENGINEER 侍エンジニア |
| 目的 | 学習/スキルアップ | 学習/スキルアップ・ 就職/転職 | 学習/スキルアップ・就職/転職 ・フリーランス・資格取得 | 学習/スキルアップ・就職/転職 ・フリーランス・副業 |
| 授業 | オンライン(自習) | オンライン(講義) | オンライン(講義)・オンライン(自習) | オンライン(講義) |
| 期間 | 4週間～16週間 | 2週間～8週間 | 80時間 | 1ヶ月〜12ヶ月 |
| 料金 | 198,000円 （料金詳細を見る） | 59,400~550,000円 （料金詳細を見る） | 792,000円 （料金詳細を見る） | 72,600～594,000円 （料金詳細を見る） |
| 給付金 | 対象コースあり | あり | あり | 対象コースあり |
| その他 | なし | なし | なし | 無料カウンセリングあり |
| 詳細 | 公式HPで詳細を見る | 公式HPで詳細を見る | 公式HPで詳細を見る | 公式HPで詳細を見る |
DMM 生成AI CAMP
| 項目 |  |
スクール | DMM 生成AI CAMP |
| プラン | 4週間〜16週間プラン |
学習目安 | 週4時間〜週30時間 |
| 料金 | 198,000円〜 リスキリング補助金適用で 70％キャッシュバック 料金詳細を見る |
| 目的 | 学習／スキルアップ |
| 授業 | オンライン（自習） |
| 詳細 | 公式HPで詳細を見る |
- 実務に直結するプロンプトを体系的に学べる
- 職種別の専門コースで学べる
- 手厚いサポート体制
- 教材の情報がやや古いと感じた口コミあり
- 受講期間が短く忙しい人には負担が大きい
- 演習・実践の量がやや少なく感じたという口コミあり
DMM 生成AI CAMPは、DMMグループによる生成AIスクールです。
補助金を利用して生成AIを学習できるコースは全4コースあり、他のスクールに比べて充実しています。
- プロンプトエンジニアリング基礎マスターコース：生成AIの基本的な使い方
- プロンプトエンジニアリングマーケティングコース：生成AIを活用したマーケティング業務の効率化
- プロンプトエンジニアリング営業コース：生成AIを活用した営業力の強化
- 生成AIエンジニアコース：生成AIを活用したアプリの開発
基礎知識を学びたい方はもちろん、業務別（営業・マーケティング）やエンジニア向けのコースまでひととおり揃っていることが特徴。
どのコースが適切なのかわからない、という方も、DMM 生成AI CAMPならぴったりのコースを見つけることができます。
とくに、生成AIエンジニアを目指す「生成AIエンジニアコース」がある点は、珍しいといえます。
補助金を利用する場合、講座修了時点で費用の50％が、転職後1年間在籍でさらに20%がキャッシュバックされます。
生成AIが学べるおすすめスクール「DMM 生成AI CAMP」で使える、お得なクーポンについて解説します。 しかし、残念ながら現在...
LINEヤフーテックアカデミー
項目 |  |
スクール | LINEヤフーテックアカデミー |
目的 | 学習/スキルアップ・ 就職/転職 |
授業 | オンライン(講義) |
料金 | |
給付金 | あり |
体験 | あり |
詳細 | 公式HPで詳細を見る |
- LINEヤフーが運営・監修しており信頼度が高い
- 実践型で学べるので効率的
- 未経験者を前提としたカリキュラムで安心
- 受講料が比較的高額
- 相性が良くないメンターの可能性もある
- 就職転職先が限られる可能性
LINEヤフーテックアカデミーは、LINEヤフーとテックアカデミーによるプログラミングスクールです。
LINEヤフーテックアカデミーの生成AI講座は、非常に安価に設定されており、他のスクールの2分の1以下の価格です。
補助金対象講座の「ChatGPTマスターセット（定価88,000円）」では、ChatGPTとあらゆる生成AIを活用するための基礎を学べます。
- ChatGPTマスターセット
- ChatGPTの基礎＋データ活用/処理＋あらゆる生成AIの基礎
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象講座なので、受講修了で費用（税別）の半額が戻り、実質48,000円で受講できます。
キカガク
| 項目 |  | |
スクール コース名 | キカガク AIデータサイエンス長期ｺｰｽ | キカガク 生成AIビジネス実践ｺｰｽ |
| 授業 | オンライン(講義・自習) | オンライン(講義・自習) |
| 料金 | 792,000円 補助金で最大80%還元 ＞料金詳細を見る | 264,000円 補助金で最大80%還元 ＞料金詳細を見る |
| 目的 | ・学習/スキルアップ ・就職/転職 ・フリーランス ・資格取得 | ・学習/スキルアップ ・就職/転職 ・フリーランス ・資格取得 |
| 詳細 | コース詳細を見る | コース詳細を見る |
- 実務レベルのスキルを目指せる
- コンテンツが卒業後も永久に見放題
- 無料で学べる教材もある
- AI・機械学習に特化だから他の分野は別途学ぶ必要がある
- 受講料は高め
- 受け身の姿勢では効果が薄くなる可能性
キカガクは、AIやデータサイエンスをオンラインで学べる教育プラットフォームです。
法人研修を中心にこれまで15万人以上の人材育成実績をもち、講師陣の質が高いことが特徴です。
- 生成 AI ビジネス実践コース
- 特定業務に特化したAIアシスタントを作成
補助金対象の「生成 AI ビジネス実践コース（定価264,000円）」では、ご自身が取り組んでいる業務に実際に生成AIを組み込んでいきます。
ご自身の業務を題材にできるので、確実に業務に活用することができます。
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象講座なので、講座修了時に費用の半額（税別）がキャッシュバックされ、転職して1年間在籍するとさらに20％が還元されます。
SAMURAI ENGINEER（侍エンジニア）
| 項目 | |
スクール | SAMURAI ENGINEER |
| 目的 | 学習/スキルアップ・就職/転職・ フリーランス・副業 |
| 授業 | オンライン(講義) |
| 期間 | 1ヶ月〜12ヶ月 |
| 料金 | 72,600～594,000円 （料金詳細を見る） |
| 給付金 | 対象コースあり |
| その他 | 無料カウンセリングあり |
| 詳細 | 公式HPで詳細を見る |
- 現役エンジニア講師が卒業まで伴走
- キャリアアドバイザーがいて相談しやすい
- 受講生コミュニティも活発
- 受講料がやや高額
- 学習単元のボリュームが多い
- 講師の質にばらつきがある
SAMURAI ENGINEER（侍エンジニア）は、マンツーマンで専属講師から学べるプログラミングスクールです。
補助金対象のコースは、「業務改善 AI活用コース」の12週間プランです。
- 業務改善 AI活用コース 12週間プラン（定価297,000円）
- PythonやGAS（Google Apps Script）を活用したデータ処理や自動化を学ぶ
さまざまな業務に生成AIを活用するためのしくみやその構築方法がわかり、社内のDX化を進められるAI人材を目指すことができます。
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象講座なので、講座修了で費用（税別）の半額が、転職して1年在籍するとさらに20%がキャッシュバックされます。
補助金・助成金の申請方法と注意点
ここでは、生成AIスクールで最も採用されている「リスキリングを通じたキャリアップ支援事業」の補助金・助成金を利用する方法や手順について解説します。
一般的な申請の流れ
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」では、国からスクールを運営する事業者に補助金が支払われます。
受講生が申請するわけではありませんが、スクールの求めに応じて、都度書類や情報をスクール側に提出する必要があります。
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を利用した受講の流れについてみていきましょう。
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を利用した受講の流れ
- 対象スクールと講座を探す
- キャリアカウンセリングを受ける
- 講座を申し込み受講する
- 講座修了後に必要書類を提出
- 転職支援（職業紹介など）を受ける
- 転職後のフォローアップを受ける（1年間）
1.対象スクールと講座を探す
「リスキリングを通じたキャリアップ支援事業」は、補助する事業者や講座が決まっています。
各スクールのWebサイトやリスキリングを通じたキャリアップ支援事業の公式サイトなどから対象事業者を検索しましょう。
2.キャリアカウンセリングを受ける
対象スクールの担当者と面談し、キャリアの棚卸や目指すキャリアのゴール設定を行います。
「リスキリングを通じたキャリアップ支援事業」は、「雇用主の変更を伴う転職」を促す目的のものであるため、キャリア相談は必須です。
3.講座を申し込み受講する
選んだ講座の受講を開始します。
受講料金はいったん全額支払う必要があります。
4.講座修了後に必要書類を提出
講座を修了後、修了証明書や本人確認書類などをスクールへ提出しましょう。
スクール側が国へ申請を行います。
そして、受講費用（税別）の50%がスクールから戻ってきます。
5.転職支援（職業紹介など）を受ける
スクールの担当者と面談し、転職活動の準備や職業紹介などの支援を受けます。
「リスキリングを通じたキャリアップ支援事業」は「雇用主の変更を伴う転職」を促す事業であるため、転職支援を受ける必要があります。
6.転職後のフォローを受ける（転職から1年後）
転職を完了した日から1年間は、スクール側から定期的に連絡が来ます。
追加の補助金が支給される要件が「転職後1年間その企業に在籍していること」だからです。
スクールの求めに応じて、在籍していることを証明する書類を提出しましょう。
申請に必要な書類の例
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」で提出が必要な情報は、次のとおりです。
登録・キャリア相談対応時
- 個人情報（年齢/性別/居住地）
- 最終学歴
- 家族構成
- 保有資格、スキル
- 転職の動機
- 現在（転職前）の雇用状況（雇用形態/給与/勤務地域/企業規模）
書類として、本人確認書類や給与明細が必要になる場合があります。
転職支援・フォローアップ
- 転職結果（内定獲得数/転職の有無）
- 転職後の状況（雇用形態/業種・職種/給与/勤務地域/企業規模/労働時間の変化）
転職活動の結果や転職後の状況について、アンケート形式などで回答する場合があります。
給与明細や雇用契約書なども求められる可能性があります。
申請期間と締切
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の個人への支援は2027年3月31日まで、転職後のフォローアップは最長2028年3月31日まで行われる予定です。
申請時の注意点
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を利用する上で注意したいのは、ご自身が対象になるかどうかです。
受講生は次の2つの要件を満たす必要があります。
- キャリア相談開始時に、企業と雇用契約を締結している
- 雇用主の変更を伴う転職を目指している
キャリア相談開始時に、企業と雇用契約を締結している
キャリア相談開始時に、企業と雇用契約を締結している状態である必要があります。
具体的には、次のとおりです。
- 正社員
- 契約社員
- パート・アルバイト
- 派遣社員
経営者や個人事業主、フリーランス、家内労働者などの企業と雇用契約を締結していない人は対象となりません。
雇用主の変更を伴う転職を目指している
この制度は、雇用主の変更を伴う転職を目指している人が対象です。
雇用主の変更を伴う転職なので、「同じ雇用主における部署転換」は対象となりません。
講座を受講することだけが目的の方は補助金を利用できません。
生成AIスクールと補助金を活用したキャリアパスの例
生成AIスクールを利用した場合、次のようなキャリアパスが考えられます。
未経験からのキャリアチェンジ
生成AIスクールでは、未経験からIT業界へのキャリアチェンジが可能です。
たとえば、「生成AIエージェントによる業務の自動化」などを学ぶことで、AIの活用がでできるDX人材として、企業への転職を目指せます。
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」では、講座からキャリア相談、転職支援までをスクール事業者が一体となって提供してくれます。
さまざまな業者に登録することなく転職活動できるため、時間がない方でも転職に成功しやすいでしょう。
既存業務へのスキル活用
今の職場で働き続けながら、生成AIスキルを業務に活用し、業務効率化や強化につなげるケースもあります。
たとえば、マーケティング担当者がペルソナ設計に生成AIを活用したり、営業担当者が提案資料を自動作成したりするといった業務効率化が実現できます。
社内におけるDX人材へステップアップすることで、昇進や希望する部署への変更のチャンスにつなげることができるでしょう。
フリーランス・起業の可能性
生成AIエンジニアとして、ビジネスを興すことも可能です。
業務効率化ツールの受託開発などを通じて、将来的な独立や副業の足掛かりにすることができます。
成功事例の紹介
ここでは、生成AIスクールを受講した受講生の受講後の変化を紹介します。
ルーチンワークの短縮
同僚が退職して業務量が2倍になった方の例です。
業務効率化に取り組むため、生成AIスクールを受講しました。
ルーチンワークを削減し、車両の管理ツールや書類の申請期限管理ツールなどを開発。
これにより、大幅な省力化を実現できたとのことです。
問い合わせ対応チャットボットを開発
エンジニア兼バックオフィスの方の事例です。
自社特有の業務フローや社内からの問い合わせに対応するため、独自のAIエージェントを開発。
既存のツールでは解決できなかった課題も、すっきり解決したとのことです。
顧客との議事録作成を省力化
営業マンの事例です。
お客様との会話内容を議事録にまとめるのに時間がかかっていましたが、生成AIを活用することで、かんたんに議事録を社内に展開できる形にまとめられるようになりました。
お客様とのコミュニケーションに時間を割けられるようになったとのことです。
生成AIスクールは補助金を賢く活用しよう
補助金・助成金を活用できる生成AIスクールについて解説しました。
補助金・助成金を活用できる生成AIスクールは複数あります。
講座の詳細をチェックし、ご自身のやりたいことに応じて適したスクールや講座を選ぶようにしましょう。