プログラマーの仕事は大変そうなイメージで、実際に働いている人からも「きつい」、「やめとけ」、「後悔する」という声が聞かれます。
確かにプログラマーは黙々とプログラミングをし、納期に追われて寝る暇もないという印象がありますが、プログラマーは本当に「きつい/やめたほうがいい」職業なのでしょうか?
この記事では、プログラマーが「きつい」、「やめとけ」、「後悔する」と言われる理由と向いている人/向いていない人の特徴、プログラマーになるメリットなどを解説します。
プログラマーに興味のある方は、必見ですよ!
「プログラマーはきつい/やめとけ/後悔する」と言われる理由
始めに、「プログラマーはきつい/やめとけ/後悔する」と言われる理由から確認してみましょう。
- 残業が多くてきつい
- 納期に追われてきつい
- 突発的な対応が多くてきつい
- 技術の進歩が激しくてきつい
- 運動不足になりやすくてきつい
やはり、プログラマーはきつい/やめとけ/後悔すると言われるのには、それなりの理由があるのです。
残業が多くてきつい
プログラマーは、「残業が多くてきつい」ので、やめとけ/後悔すると言われがちです。
厚生労働省労働局公表の「IT業界の長時間労働対策について」によると、情報通信業の年間の所定外労働時間は全産業平均129時間に対して198時間と約70時間多く、残業の多い職業であることが分かります。
主な要因は、「短い納期」や「突発トラブルへの対応」です。
顧客の「早く使い始めたい」、「早く直してほしい」といったニーズに応えるため、スキルを持った数少ないプログラマーが対応するので、結果的に残業が多くなってしまうのです。
そして残業が多いと、「体調を崩しやすい」、「ストレスを解消できる時間がない」、「疲れがたまる」といったことが起こるため、このような経験をした人は、「プログラマーはやめとけ」と言いたくなります。
納期に追われてきつい
「納期に追われてきつい」のも、プログラマーはやめとけ/後悔すると言われる理由の一つです。
納期に追われがちになる原因は、「顧客の無茶なスケジューリング」や「開発途中のトラブル発生」などが挙げられます。
どちらも実際の現場ではよくある話で、顧客のスケジュールへの異議は受注を損なう可能性があるため言いづらく、開発途中のトラブルはむしろないほうが怖いと思うくらい日常茶飯事です。
以前あるドラマでプログラマーがシステムを開発するまで会社に寝泊まりし徹夜で働くといったシーンがありましたが誇張な表現ではなく、現実でもプログラマーは納期へのプレッシャーを感じながら仕事をすることが多いのです。
突発的な対応が多くてきつい
プログラマーは「突発的な対応が多くてきつい」のも、やめとけ/後悔すると言われる要因です。
システム完成後に顧客が使い始めることを「リリース」といいますが、リリースしたからといってプログラマーの仕事が完了するわけではありません。
むしろリリース直後は「この部分をもっとこうしてほしい」、「こういう操作をしたらシステムが固まった」など、システムの修正・改善要望が多く、これはスケジューリングしづらい突発的な作業になります。
さらにその後順調に稼働したとしても、ある日突然起こる「システム障害」は、解消するまでプログラマーを基本的に休ませてくれません。
このように、いきなり訪れる突発的な作業は身体的にも精神的にも負担が大きいので、「プログラマーはやめとけ」と言われがちなのです。
技術の進歩が激しくてきつい
プログラマーは、進歩の早い技術に常についていかなければならないので、「きつい」と言われる職業の一つです。
プログラミングに絡む技術の進歩はすさまじく、言語などのトレンドも移り変わりが激しくなっています。
そのため常に学び続けることが必要で、近年はAIの台頭によってプログラミングも自動化される恐れがあるため、より厳しくなっています。
運動不足になりやすくてきつい
プログラマーは仕事柄運動不足になりやすいので、きつくてやめとけと言われてしまいます。
例えば厚生労働省労働局公表の「IT業界の長時間労働対策について」によると、情報通信業で働く人は「労災補償の支給決定が全職種平均より高い」という結果が出ています。
プログラマーはデスクワークなので仕事の中で体を動かす機会が少なく、残業が多いのでその傾向はより顕著です。
運動不足が続くと身体が重いと感じることも多く、腰痛や肩こりの原因にもなります。
さらに脳・心臓疾患、精神障害などの重大な病気につながる可能性があるため、運動不足になりがちなプログラマーという職業は「きつい」のです。
プログラマーに向いている人/向いていない人
プログラマーには、向いている人と向いていない人がいます。
ここでは、その特徴を確認します。
- モノ作りが好きな人は「向いている」
- 集中力が高い人は「向いている」
- 根気のある人は「向いている」
- 飽きやすい人は「向いていない」
- 学ぶのが嫌いな人は「向いていない」
- 論理的思考が苦手な人は「向いていない」
向いている人は、未経験でもプログラマーを目指すといいかもしれませんね。
プログラマーに向いている人
プログラマーに向いているのは、次のような人です。
- モノ作りが好きな人
- 高い集中力をもって仕事に臨める人
- 根気のある人
プログラマーは、プログラミングでシステムを作る「モノ作り職人」です。
長い作業を経てシステムが完成した時の達成感が好きな人はモノ作りが好きな人と言え、プログラマーに向いています。
また、プログラミングは長時間の高い集中力を必要とするので、このような人もプログラマーに向いているといえます。
さらに、プログラミングはやってみると意外と「地味な作業」です。
この地味な作業を長時間続けることのできる「根気のある人」も、プログラマーに向いていると言えるでしょう。
プログラマーに向いていない人
対して、プログラマーに向いていない人は、次のような人です。
- 飽きやすい人
- 学ぶのが嫌いな人
- 論理的思考が苦手な人
プログラミングは一つのことを長時間黙々と続ける傾向があるので、飽きやすい人には向いていません。
また、プログラマーは新しいトレンドや技術を学び続ける必要があるため、学ぶのが嫌いな人も向いていません。
さらに、プログラミングには処理の順序を整理して構築していく論理的思考が大切なので、苦手な人は向いていません。
これらの傾向がある人は、スキルを獲得してプログラマーになったとしても、長くは働けず辞めてしまうことが多いでしょう。
プログラマーになるメリット
このように、きつい職業ともいえるプログラマーですが、一方で優れたメリットもあります。
- 高収入が見込める
- フリーランスを目指せる
- 必要な人材とみられやすい
収入の面や働き方の面、やりがいの面で、プログラマーはとてもいい職業です。
高収入が見込める
プログラマーになる一番のメリットは、「高収入が見込める」ことです。
厚生労働省の『令和3年 賃金構造基本統計調査』によると、プログラマーの平均年収は約523万円です。
全体平均は約443万円なので、プログラマーは全体よりも年収が80万円高い職業なのです。
また、プログラマーは大企業でも募集があり、社員となれば年収1,000万円越えも夢ではありません。
プログラマーはまだまだ人材不足と言われていて、社会のIT化にとても必要な人材なので、高い収入が見込めるのです。
フリーランスを目指せる
プログラマーは、フリーランスを目指せるのもメリットの一つです。
フリーランスとは、会社や団体に所属せず自由に契約・仕事をする人のことを言います。
フリーランスは、「自由に仕事ができる」、「時間にとらわれずらい」、「高収入」といったメリットがあり、近年多くの人がフリーランスで活躍しています。
手に職のあるプログラマーは、フリーランスの人でも仕事をしてほしいと思われる、企業からニーズのある職業なのです。
必要な人材とみられやすい
プログラマーは、職場で「必要な人材」とみられやすい職業です。
プログラミングをできる人は限られており、全く知らない人から見ると尊敬さえされます。
また、非効率だったものを効率的に変えてくれる人でもあるので、企業への貢献度も高いです。
必要な人材とみられるのは、仕事のやりがいや働きやすさといった面でもとてもいいことです。
未経験からプログラマーになる方法
実はプログラマーは、「未経験でも目指す」ことができます。
ここでは、未経験からプログラマーになる方法を確認します。
- 独学は「費用を抑える」ことができる
- 独学は「時間がかかる」、「挫折しやすい」
- スクールは「短時間で高いスキルを獲得」できる
- スクールは「費用が高い」傾向
主に、「独学」と「スクール利用」の2つの方法があります。
独学で勉強する
プログラマーには、「独学で勉強する」方法でもなることができます。
独学で勉強する際のポイントは、次の通りです。
- どの分野のプログラマーになりたいかを決める
- 書籍やYouTubeなどをフル活用する
- 分からない部分はネットで調べる
- とにかくやってみる
一口に「プログラマー」といっても将来やりたいことによって学ぶべき言語や周辺知識は変わってくるため、まずは「分野」を決めましょう。
例えばAI系なら言語は「Python」や「R」でしょうし、ゲーム系なら「Swift」や「Kotlin」などになります。
そして学習は、主に書籍や動画を活用します。
特にYouTubeでは多くの無料解説動画をみることができ、おすすめです。
また、分からないところがあればネットで調べるとともに、とにかく「まずはやってみる」ことで体当たり的にスキルを身に付けます。
スクールを活用する
プログラマーになるもう一つの方法が、「スクールで学ぶ」ことです。
スクールを活用する際のポイントは、次の通りです。
- 無料相談会・体験会をフル活用する
- 家計面から無理のない費用のスクールを選択する
- ライフスタイルに合ったスクールにする
- 悩みや問題があればすぐに相談する
プログラミングスクールではそのほとんどで、「無料相談会・体験会」を実施しています。
カリキュラムやスクールのコンセプト、費用のことなどを聞けるため、複数のスクールの相談会を利用しましょう。
また、費用面では家計を考慮して無理のない範囲のものにします。
さらに、プログラミングスクールには「オンライン型/通学型」や、「リアルタイム/オンデマンド」といった授業スタイルの違いがあるため、ライフスタイルとマッチするかを確認する必要があります。
なお、悩みや問題はため込まずすぐにスクールの担当に相談することをおすすめします。
本気でプログラマーになりたいなら「スクールの活用」がおすすめ
独学のメリットは「費用を抑えられる」ことで、デメリットは「時間がかかる」ことと「挫折しやすい」ことです。
一方でスクールを活用するメリットは、「短期間で高いスキルを身に付けられる」こと、デメリットは「費用がかかる」ことです。
こうしてみると、未経験からでもより確実にプログラマーになれるのは、「スクールを活用する方法」の方です。
プログラミングスクールは費用は掛かってしまいますが、短時間で挫折しにくい形で高いレベルのスキルを身に付けられます。
ですから本気でプログラマーになりたいのであれば、プログラミングスクールを利用しましょう。
プログラマーが「きつい/やめとけ/後悔する」と言われる理由まとめ
以上、プログラマーが「きつい」、「やめとけ」、「後悔する」と言われる理由や、向いている人/向いていない人の特徴、プログラマーになるメリットなどを解説しました。
プログラマーはまだまだ人材不足により多くの場面で必要とされ、残業が多かったり納期に追われたりするので、「きつい」、「やめとけ」と言われがちです。
しかし一方でプログラマーは高収入が見込め、フリーランスとして働いたり企業内で必要な人材として扱われたりといったメリットもあるため、決して悪いことばかりではありません。
そしてもしプログラマーになってみたいと思ったのであれば、まずはプログラミングスクールの「無料相談会・体験会」を複数利用してみましょう。
きっと分からないことや疑問に思っていたことに答えてくれ、プログラマーになるべきか判断できるようになりますよ。