ahamoは物理SIMカードなしで利用できる「eSIM」に対応しています。
SIMカードの配送を待つ必要がなく、最短で申し込んだ当日に開通できるのがeSIMのメリットです。
- 物理SIMの到着を待たずに即日開通が可能
- SIMカードの抜き差しが不要で端末の損傷リスクがない
- デュアルSIM対応端末で他社SIMと併用可能
- 紛失の心配がなく再発行もオンラインで完結
- 海外渡航時などにもプロファイルの切り替えが容易
- eSIM非対応のスマートフォンでは利用できない
- 初期設定やAPN設定に不慣れだとやや手間がかかる
- 端末変更時にeSIM再発行の手続きが必要
- キャリアによってはeSIMプロファイルの発行に制限がある
他社の物理SIMカードと併用できるので、デュアルSIM運用にも向いています。
「eSIMは設定が難しそう」と思っている人もいるかもしれませんが、ahamoのeSIMは利用方法も簡単ですよ。
本記事では、ahamoのeSIM切り替えから開通までの手順を詳しく解説します。

※格安SIMのレーティング基準と評価方法はこちらです。
※本記事内の金額は全て税込みです。
※記事内の速度計測はみんなのネット回線速度から引用しています。
※実際の速度についてはご利用の環境によって変動します。
ahamoでeSIM切り替えから開通までの手順
ahamoのeSIM切り替えから開通までの手順は以下の通りです。
すでにahamoの申し込みが済んでいる方は、ステップ3「回線切り替えを実施する」へ進んでくださいね。
ahamoの申し込みに必要なものを準備する
まずは、ahamoのeSIMを申し込むのに必要なものを準備しましょう。
- 本人確認書類
- 支払いに必要なもの(クレジットカード、銀行の通帳など)
- dアカウント
- MNP予約番号※MNPワンストップ未対応の事業者から乗り換える場合のみ
ahamoは「MNPワンストップ」に対応しているため、MNP予約番号は原則不要です。
MNPワンストップに対応していない事業者(格安SIM)から乗り換える場合のみ、MNP予約番号を取得してください。
また、ahamoを利用するにはdアカウントが必要です。
申し込み途中にも作れますが、事前に作成しておくとスムーズに申し込めますよ。
公式サイトからahamoを申し込む
申し込みの準備ができたら、ahamoの公式サイトから申し込みます。
SIMの選択画面では、必ず「eSIM」にチェックを入れてください。
「SIMカード」を選ぶと、eSIMではなく物理SIMカードでの申し込みになるので注意しましょう。
あとは画面の指示に従ってプランの選択や本人確認を進めていけばOKです。
回線切り替えを実施する
MNPでahamoに乗り換える場合は、回線切り替えが必要です。
ahamoから「eSIM利用開始手続きのご案内」というメールを受け取ったら、回線切り替えを実施してください。
- ahamoアプリまたはサイトにdアカウントでログイン
- 「回線切り替えへ」を押す
- 問題がなければ「回線切り替えを行う」を押す
回線切り替えの受付時間は9時~21時です。
なお、MNPを伴わない新規契約の場合、回線切り替えをする必要はありません。
eSIMプロファイルをダウンロードする
ahamo回線が開通したら、端末をWi-Fiに接続してeSIMプロファイルをダウンロードしましょう。
eSIMプロファイルをダウンロードする手順は、iPhoneとAndroidで異なります。
iPhoneでeSIMプロファイルをダウンロードする手順
iPhoneでeSIMプロファイルをダウンロードする方法は、大きく3パターンあります。
- 初期設定の途中で自動ダウンロード
- プッシュ通知・設定画面からダウンロード
- 手動でダウンロード
これからiPhoneの初期設定を進める場合、その途中でeSIMプロファイルが自動的にダウンロードされます。
別途、eSIMプロファイルをダウンロードする必要はありません。
すでに初期設定が終っている場合、プッシュ通知が届きます。
その場合はプッシュ通知をタップするか、設定の「モバイル通信の設定を完了」をタップすればOKです。
プッシュ通知が来ない場合は、手動でeSIMをダウンロードしましょう。
- 「設定」の「モバイル通信」をタップ
- 「eSIMを追加」→「eSIMを設定」の順にタップ
- 「モバイル通信設定完了」と表示されたら「完了」をタップ
eSIMプロファイルのダウンロードが終わったら、端末を再起動してください。
これで、iPhoneでahamoのeSIMを利用する準備は完了です。
AndroidでeSIMプロファイルをダウンロードする手順
AndroidでeSIMプロファイルをダウンロードする方法も、大きく3パターンあります。
- 初期設定の途中でダウンロード
- プッシュ通知・設定画面からダウンロード
- 手動でダウンロード
これからAndroidの初期設定を進める場合、その途中でeSIMプロファイルをダウンロードできます。
「docomoに接続しますか?」という画面が表示されたら「接続」をタップしてください。
すでに初期設定が終わっており、プッシュ通知が届いた場合はプッシュ通知をタップしましょう。
eSIMのダウンロード画面になるので、「ダウンロード」→「設定」の順にタップします。
ダウンロードが終わってSIMの設定画面に移行したら「SIMを使用」をオンにしてください。
プッシュ通知が来ない場合は、手動でeSIMをダウンロードしましょう。
- 「設定」の「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「モバイルネットワーク」をタップ
- 「代わりにSIMをダウンロードしますか?」をタップ
- ahamo公式サイトにアクセスし「アドレスをコピーする」をタップ
- コピーしたアドレスを入力
- 「有効化」→「完了」の順にタップする
eSIMプロファイルをダウンロードしたら、端末を再起動しましょう。
APN設定を実施する(Androidのみ)
一部のAndroidスマホは、データ通信を利用するためにAPN設定が必要です。
eSIMプロファイルのインストールが終わったら、APN設定を進めましょう。
- 「設定」を開き「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント」をタップ
- ahamo(ドコモ)のAPNがある場合はタップして設定完了
- ahamoのAPNがない場合は、右上の「+」をタップ
- 「名前」に任意の名前を入力(ahamoなど)
- 「APN」に「spmode.ne.jp」を入力
- 「認証タイプ」を「未設定」か「なし」に、「APNプロトコル」を「IPv4/IPv6」に設定
- 右上の「︙」ボタンから「保存」をタップ
- 保存したAPNをタップして設定完了
APN設定の手順は、端末によって異なります。
詳しくは、各端末の取扱説明書なども参考にしてください。
ahamoでeSIM切り替え後に開通できないときの対処方法
ahamoでeSIM切り替えを実施してもうまく開通できないときは、以下の対処方法を試してみてください。
MNPの場合は先にahamoの切り替え手続きを実施する
MNPでahamoに乗り換える場合は、先にahamoの回線切り替え(開通)手続きを実施してください。
ahamo回線を開通していない状態では、eSIMプロファイルのインストールもできません。
まずahamoの切り替え手続きを実施してから、eSIMの開通手続きを進めましょう。
なお、ahamoの切り替え手続きの受付時間は9時~21時までです。
21時を過ぎると翌日まで手続きできないため、ahamoを申し込んだら早めに手続きを進めてください。
端末がahamoのeSIMに対応しているかチェック
eSIMが開通しない時は、端末がahamoのeSIMに対応しているか確認しましょう。
ahamo公式サイトの対応端末一覧ページにアクセスし、「eSIM対応端末のみ表示」にチェックを入れてください。
これで、ahamoのeSIMに対応している機種を確認できます。
一覧に利用している端末が掲載されていない場合、ahamoのeSIMに対応していない可能性が高いでしょう。
eSIM対応機種へ買い替えるか、物理SIMカードへ切り替えてください。
iPhoneの古いAPN構成プロファイルは削除する
iPhoneに古いAPN構成プロファイルが残っている場合は、削除してください。
他社のAPN構成プロファイルがインストールされていると、eSIMを利用できないことがあります。
- 「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」の順に進む
- 削除したいAPN構成プロファイルをタップ
- 「プロファイルを削除」をタップ
- パスコードを入力
- 「削除」をタップ
「VPNとデバイス管理」の画面にAPN構成プロファイルが表示されなければ、削除完了です。
サポートに問い合わせる
どうしてもahamoのeSIMが開通できないときは、サポートに問い合わせてみましょう。
ahamoの問い合わせ方法は大きく2つです。
- チャット
- 店舗(ドコモショップ)
ahamoのサポートは、原則チャットのみです。
電話では問い合わせられません。
チャットは24時間受け付けていますが、専門スタッフが対応するのは午前9時~午後10時です。
対面でサポートを受けたい場合は、ドコモショップへ行きましょう。
ただし、ドコモショップでahamoのサポートを受ける場合は3,300円のサポート料がかかります。
ahamoで物理SIMからeSIMへ切り替える手順
ahamoで物理SIMからeSIMへ切り替える方法は大きく3つあります。
一部のiPhoneは、eSIMクイック転送で物理SIMからeSIMへ切り替えられます。
再発行手続きが不要で簡単なので、対象機種はeSIMクイック転送がおすすめです。
同様に、Androidも一部の機種はAndroid eSIM転送機能を使うと手間をかけずにeSIMへ変更できます。
- クイック転送:iOS 16以降かつiPhone 11以降の機種
- Android eSIM転送:Android 14以降かつeSIM転送機能の対象機種
eSIMクイック転送もAndroid eSIM転送も使えない機種の場合は、ahamoのアプリ/サイトからeSIMを再発行してください。
eSIMクイック転送の手順(一部のiPhoneのみ)
eSIMクイック転送の手順は以下の通りです。
- iPhoneをWi-Fiに接続
- 「設定」アプリの「モバイル通信」→「eSIMに変更」をタップ
- 「eSIMに変更」をタップ
- もう一度「eSIMに変更」をタップ
- サイドボタンをダブルクリック
- 「モバイル通信設定完了」と表示されたら「完了」をタップ
手続き完了後、「設定」の「モバイル通信」をタップしてください。
「eSIMに変更されました」と表示されていれば、正常に変更が完了しています。
eSIMへの切り替えが終わったら、iPhoneから物理SIMカードを取り外し、再起動してください。
Android eSIM転送の手順(一部のAndroidのみ)
Android eSIM転送の手順は以下の通りです。
- 端末をWi-Fiに接続
- 「設定」アプリの「接続」→「SIMマネージャー」をタップ
- eSIMに変更したいSIMをタップ
- 「eSIMに変換」をタップ
- もう一度「eSIMに変換」をタップ
- eSIMの準備が完了した旨のメッセージが表示されたら、手続き完了
手続き完了後、「設定」の「SIMマネージャー」をタップしてください。
eSIMへの変換完了の記載があれば、eSIMへの変更が正常に完了しています。
あとは、端末から無効になったら物理SIMカードを取り外せばOKです。
ahamoのアプリまたはサイトからeSIMを再発行する手順
eSIMクイック転送もAndroid eSIM転送も使えない場合は、ahamoのアプリかサイトからeSIMを再発行してください。
- ahamoアプリまたはサイトにログイン
- メニューの「その他の手続き」を押す
- 「eSIM発行・再発行のお手続き」の「手続きへ」をタップ
- 「新しい機種(持ち込み)でeSIM発行」にチェック
- 端末のEIDを入力
- 問題なければ、eSIMの再発行を申し込む
EIDは端末の設定画面から確認できます。
- iPhone:「設定」→「一般」→「情報」
- Android:「設定」→「デバイス情報」→「SIMのステータス」
eSIMの再発行手続きが終わったら、eSIMプロファイルをダウンロードしましょう。
ahamoでeSIMを利用するメリット
ahamoでeSIMを利用するメリットをまとめました。eSIMへ変更を検討している方はしっかりチェックしておきましょう。
- 物理SIMの到着を待たずに即日開通が可能
- SIMカードの抜き差しが不要で端末の損傷リスクがない
- デュアルSIM対応端末で他社SIMと併用可能
- 紛失の心配がなく再発行もオンラインで完結
- 海外渡航時などにもプロファイルの切り替えが容易
物理SIMの到着を待たずに即日開通が可能
eSIMなら端末にプロファイルをダウンロードするだけで通信を開始できるため、SIMカードの配送を待つ必要がありません。
申し込みから数時間で開通できることもあり、すぐに使いたい人にとっては非常に便利です。
SIMカードの抜き差しが不要で端末の損傷リスクがない
物理SIMと異なり、eSIMではトレイを開ける必要がないため、端末の破損リスクを減らせます。
特に最近のスマホは防水・防塵設計が強化されているため、物理的な開閉を避けられるのは大きなメリットです。
デュアルSIM対応端末で他社SIMと併用可能
eSIMは物理SIMと併用できるため、1台のスマホでahamoと別キャリアの回線を同時に使うことが可能です。
仕事用・プライベート用の使い分けや、エリア・料金での使い分けも柔軟にできます。
紛失の心配がなく再発行もオンラインで完結
eSIMは物理的なカードが存在しないため、紛失の心配がありません。
また、再発行もWeb上で完結するため、サポート窓口や店舗に出向く手間も不要です。
海外渡航時などにもプロファイルの切り替えが容易
海外に渡航する場合でも、現地のeSIMプロファイルをダウンロードするだけで対応可能です。
物理SIMの抜き差しや管理が不要なため、渡航先でもスムーズに通信が開始できます。
ahamoでeSIMを利用するデメリット
ahamoでeSIMを利用するデメリットもまとめていきます。
- eSIM非対応のスマートフォンでは利用できない
- 初期設定やAPN設定に不慣れだとやや手間がかかる
- 端末変更時にeSIM再発行の手続きが必要
- キャリアによってはeSIMプロファイルの発行に制限がある
eSIM非対応のスマートフォンでは利用できない
eSIMを利用するには、対応している端末が必要です。
比較的新しいモデルであれば対応していることが多いですが、古い機種や一部の格安スマホでは非対応の場合があります。
初期設定やAPN設定に不慣れだとやや手間がかかる
物理SIMに比べてeSIMは設定の自由度が高い反面、手動でのAPN設定などが必要になるケースもあります。
スマホ操作に慣れていない人にとっては、ややハードルが高く感じるかもしれません。
端末変更時にeSIM再発行の手続きが必要
eSIMは端末にひもづく形式のため、機種変更をした際はeSIMプロファイルの再発行が必要になります。
オンラインで対応できますが、物理SIMのように差し替えるだけで済まない点はデメリットです。
キャリアによってはeSIMプロファイルの発行に制限がある
キャリアによっては、eSIMの発行回数や同一契約での利用制限が設けられている場合があります。
短期間に何度も端末を変えるような使い方をする人は、事前に制限内容を確認しておく必要があります。
ahamoのeSIM切り替えでよくある質問
最後に、ahamoのeSIM切り替えでよくある質問をまとめました。
ahamoを申し込んでからeSIMが開通するまでどれくらいかかる?
ただし申し込みが集中したり、申し込み内容に不備があったりした場合は、開通まで時間がかかる可能性があります。
誤ってahamoのeSIMプロファイルを削除した場合の対処法は?
ahamoのeSIMプロファイルを削除してしまった場合は、ドコモオンラインショップセンターへ連絡してください。
電話番号は0120-131-067、受付時間は午前9時~午後8時(年中無休)です。
ドコモショップでahamoのeSIMを契約できる?
1回3,300円の有料サポートを利用すれば、ドコモショップでahamoのeSIMを契約できます。
ahamoの物理SIMをeSIMに変更する際に手数料はかかる?
ahamoのアプリ・サイトから申し込んだ場合、eSIM再発行手数料は無料です。
端末の故障/紛失など、何らかの理由によりドコモショップで手続きした場合は3,850円の手数料が発生することがあります。
ahamoのeSIM切り替えは簡単!
本記事では、ahamoのeSIM切り替え手順や、物理SIMからeSIMへ変更する手順などを解説しました。
ahamoのeSIMなら、申し込みから開通までオンラインで完結します。
SIMカードの配送を待つ必要がないため、最短で申し込んだ当日に開通可能です。
eSIMを利用するためにはeSIMプロファイルのダウンロードが必要で、最初は難しく感じるかもしれません。
しかし、実際にはそこまで難しいものではないので、本記事を参考に設定を進めれば問題なく利用できるでしょう。